記事は2022.10月のものだそうですが、
最近読んで
「うわ~~、そっか・・・そりゃそうだよな・・・
やっぱり私には覚悟が足りていなかったかも・・・」
って思ったので、備忘録として残しておきます。
(以下、引用です)
高齢者の体調は「低空飛行中の飛行機」
私が勤務している病院はいわゆる慢性期病院で、入院患者さんのほとんどが高齢者です。90歳台は珍しくなく、100歳を超える患者さんもいらっしゃいます。高齢ですから、治療のかいなく亡くなることもよくあります。死亡診断書に記載する直接死因は「誤嚥性肺炎」や「心不全」などの病名がつくこともありますが、その背景には老衰があります。
何らかの病気ならば、適切に治療しても治らないことがあるものの、もちろん治ることもあります。一方で、老衰はどんな名医も治せません。医師にできることは、苦痛を和らげて、穏やかな最期を迎えていただくお手伝いをすることくらいです。ご家族の反応はさまざまで、医療従事者からみれば平均的な経過でも「こんなに急に悪くなるとは思わなかった」と言われることがよくあります。ごくまれに「病院に入院した以上は、必ず回復すると思っていた」とおっしゃるご家族も……。
そんな時に私がご家族への説明でよく使うたとえは「いつ墜落するかわからない低空飛行中の飛行機」です。何もなければ低空ながらずっと飛んでいられるように見えますが、食欲低下などの何らかの問題があれば急に墜落する恐れがあります。それが老衰というものなのです。
食事をとれなくなったらどうするか
食事の経口摂取ができなくても「経鼻経管栄養」や「胃瘻栄養」などといった栄養を補給する方法はあります。「経鼻経管栄養」は鼻から細いチューブを胃に通して栄養剤を入れる方法で、生命維持に必要なカロリーが補給できます。ただ、鼻にずっとチューブが入ったままなので不快感や苦痛を伴いますし、定期的にチューブの入れ替えが必要です。一方の「胃瘻栄養」は、胃に穴をあけてチューブを通して栄養剤を入れる方法で、長期的にはこちらのほうが負担は小さいといえます。神経難病などで飲み込む機能が衰えた患者さんにとっての胃瘻栄養は、命をつなぎ、生活の質を上げる重要な治療法です。
ですが、老衰で亡くなる恐れのある患者さんの胃瘻栄養は議論になるところです。日本では、自分で意思決定ができなくなった認知症の高齢者に対して胃瘻栄養が行われてきました。一方、海外の多くの国ではあまり行われていません。たとえばアメリカ老人医学会は、重度の認知症患者に対して胃瘻栄養は推奨せず、代わりに注意深く食事介助を行うとしています(※2)。
このことは欧米で寝たきり老人が少ない一因として挙げられます。「日本では胃瘻を造って強制的に栄養を取らせ高齢者を不自然に延命させる。欧米では口から食べられなくなったら自然で平穏な死を迎える」といった主張もあるほどです。
胃瘻栄養を行わなければ点滴を行う
とはいえ、胃瘻栄養を悪と見なすのも一方的すぎます。「胃瘻を造って長生きしたい」と考える患者さんの価値観も尊重されるべきです。ただし、患者さんの価値観や死生観を確認しないまま、漫然と胃瘻栄養を開始するのはよくありません。
最近は、日本でも胃瘻栄養を行うことは減りました。胃瘻を造る手術には、ご本人やご家族の同意が必要です。本来、治療方針はご本人が決めるべきですが、その意思確認が不可能な場合は、胃瘻栄養の利点や欠点や代替案について説明した上でご家族に選択していただきます。胃瘻栄養を行わない場合、末梢点滴をすることがほとんどですが、十分なカロリーは入りませんから、患者さんは数週間から数カ月で亡くなります。
カロリーだけを考えればブドウ糖濃度の高い点滴を多めに入れたほうがいいのですが、濃い点滴は静脈炎を起こしやすく、水分を多く入れると体がむくみます。点滴は血液と同じ濃さ(等浸透圧)のものを選び、徐々に量を減らします。等浸透圧の輸液を少量行うのなら静脈注射ではなく皮下注射も可能です。血管が細い患者さんに静脈注射を試みると、何度も血管を刺されることになりやすいですが、皮下注射ならそんなことはなくなります。
どのようなお看取りが最善なのか
どのようなお看取りが良いのかという絶対の正解はありません。ケース・バイ・ケースで判断するしかないのです。患者さん本人が心肺蘇生を希望されるなら、その選択肢を尊重して十分な心肺蘇生を行います。十分な説明をされた上で、ご本人やご家族が少しでも納得のいく最期を迎えられるようにするしかありません。
高齢者ご本人が理解できるうちに十分な説明をし、胃瘻を造るかどうか、延命治療を行うかどうかを確認しておくのが理想的です。でも、もしもそれができなければ、ご家族が「ご本人だったらどうしたかったのか」をよく考えた上で選択されれば、それが最善だろうと私は思います。
最後に、死亡確認も医師の仕事です。聴診器で心音と呼吸音の停止を、ペンライトで対光反射の消失を確認し、死亡時刻を述べます。そのあとに「お疲れさまでした」と述べることが多くなりました。長く生きてこられた患者さまに対しての言葉でもありますし、長く看病されてきたご家族に対する言葉でもあります。何歳であってもご臨終はご家族にとってつらい瞬間です。悲しみや後悔を少しでも減らせるよう心がけています。
率直な感想としては「うちの父もこの先生に診てもらいたかったな・・・」です。
この先生なら、私に胃瘻をあんな風には強要しなかったはずです。
だって、父も元気なときはしたくないと言っていたし
家族全員「胃瘻は・・・」って断ったんだから。
高齢者の体調は「低空飛行中の飛行機」かあ・・・なるほどね
いつ墜落(=死)してもおかしくないって事なんだなあ・・・。
そうかあ・・・
あ~あ・・・それにしても、本当に担当医で患者の運命って変わっちゃうよね。
しみじみと思いました。
こんな風に安らかに穏やかにと高齢者の看取りを考えてくれる先生が増えたら良いのにと思います。
ビジネスで『全部のせ延命治療』をやったらポイッと追い出しちゃう病院は最悪だよ!!!!
その病院は元々悪評が凄かったけど、ホントに注意喚起しなきゃだよ!!!
こういう病院はきちんと淘汰されて欲しいわ!
まあ、元気そうな父ですけど元気って言ったって
体は骨だけになってるし、いつどうなっても全然おかしくないんだな・・・
と、改めて心に刻んでおこうと思いました。
親の看取りかあ・・・
やっぱりまだまだ覚悟できていないかも・・・私。
いや、覚悟なんてきっとできないんだろうな・・・。
明日からお盆休みだけど、台風が訳わかんないし
普通はみんな16日まで休みのようだけど、うちは15日までしか休みくれないし
大手なんて20日までお休みだとか言ってるじゃないですかー!!!
そして、今日の帰りの駅は帰省客でごった返しだったんですよー!
みんな今日から休みなんじゃん!!!
(まぁ、とにかく仕事があろうがなかろうが、事務員は出勤させないとお金が勿体ないって思ってるボスばかりなので※自分たちは好き勝手に休むよ、モチロン)
あ~~、やだやだ!!!
大手ってほんとにすごいんだなー!
あっ、だから大手なのか!
そりゃ優秀な人が集まるし、待遇いいから辞めないよねー!
好循環!
金払いも待遇もわるい、従業員は奴隷だとおもってるようなところ(=職場)はそりゃ人も集まんないよねー。
あー!考えるのは止めよ!!!
少ししかないお盆休み、ゆっくり過ごしたいです!