4連休明けの出勤は・・・生き地獄かと思いました・・・。
猛暑にマスク通勤はこたえます。
そして4連休中は墓掃除と買い出し以外はほとんど動くことが無かったので(愛犬のシャンプーは暑すぎて断念。ドライシャンプーにしました)、体力の低下をすごく感じます。
4日間動くことがあまりなかっただけでこの衰え方・・・己の体力の低下に愕然とするばかりです。
少しでも筋トレしておくんだった・・・。「後悔先に立たず」です。
頭痛もしてきた…悲しい。
お盆休みの間、母のTSUTAYAのカードが更新月でレンタル1本が無料になるとのことで、はりきって「パラサイト 半地下の家族」をレンタルしてきました。
ビジュアルもすごいです。インパクト大。不穏な空気いっぱいです。
そして観る前とみた後ではこのビジュアルを観た感想も違ってきます。
ホントにゾッとする・・・。
以下、ネタバレまくりの感想です。
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とにかく凄いんです。
どうやったらこんなストーリーが思いつくのか・・・。
ゾクゾクします。
半地下に住むパラサイトする側:キム一家
パラサイトされる側:パク一家
まず、キム一家の息子が友人の本物のエリート大学生の紹介で、一流大学の大学生のフリをして超豪邸に住むパク一家の長女の家庭教師に潜り込みます。
(ちなみに、私が唯一知っていたのがこのエリート大学生役のパク・ソジュンだけでした。しかも母から「ユン食堂のアルバイトの子だよ」って教えてもらってはじめて分かりました。)
その紹介ということで、キム家の娘(妹)が兄との血縁を隠し、赤の他人としてパク家の息子の美術の家庭教師としてパク家に潜り込みます。
さらにその娘の紹介ということで、キム家の父親がまたまた血縁を隠し、運転手として潜り込み、さらにその紹介ということで、最後に母親が家政婦として潜り込んできます(モチロン全員が血縁を隠し赤の他人として潜りこむのです)。
すごいです。
全員他人のふりをして、大豪邸に住む一家にまさしく寄生(パラサイト)していくんですね。
しかも運転手と家政婦は元々いた運転手や家政婦を罠にハメてクビにしていくんです。
なんという手腕なのかっ!!!
でも、赤の他人のフリをしていてもどうしても隠せなかったモノ・・・。
それは「半地下の臭い」だったんです。
パク家の息子がひと言『家政婦と運転手から同じ臭いがする』と。
この表現、怖いなあ・・・すごく怖いって思いました。
キム家は「洗濯洗剤とかボディーソープとか一緒だからかな?」みたいな話をするんですけど、そんな臭いじゃないはず!!!
だってあんな半地下の家に住んでいるんですよ。
スクリーンの映像だけで、「うわっ!」っていう臭いが想像できます。
家の前で酔っ払いが用を足したり吐いたりが日常で、家の中もゴミ屋敷・・・。
きっと家族間では鼻が慣れてしまっているのでしょうね、あの「半地下の家」の臭いに・・・。慣れってホントに恐ろしい・・・。
でも、パク家の男の子はその臭いが分かってしまう。
で、そこからはパク家のダンナ様がすごく臭そうにしたり、奥様も臭そうにする・・・。
私も臭いを想像して、思わず「ウエッ」ってなってしまいました。
それにしてもキム一家は、全員が恐るべし能力の持ち主なんです。
こんなに能力が高いんだったら、キチンと真面目に仕事すれば良かったのに…
もう、ほんとにね、その頭脳と才能をもう少し違う方向に活かして生きていけば、全員まあまあ稼ぐことが出来たんじゃないかと思うんですよ。
息子:え?勉強が教えられるの?浪人しまくりなのに?→けっこう良い感じで教えている。
娘:美大なんて行ってないのにアートが教えれるの?→ハッタリをかましまくりで、これまたけっこう良い感じに教えている。
父親:高級車、上手に運転なんて出来るの?→よそ見が激しいが、良い感じの運転をする。
母親:あんなに半地下の自分の家がゴミ屋敷なのに、大豪邸の家政婦が務まるのか?→かなり良い感じで務まっている。ジャージャーラーメンがとっても美味しそう!
キム家に至っては、全員怪演ばかりでした。
私は韓ドラあまり観ないから分からないのですが、有名な方なのでしょうか?
もうイッキに半地下の世界に引き込まれちゃう・・・。
すべてが印象的というか衝撃的なんですけど、
キム家族の会話の中で
「奥さんがお金持ちなのにいい人だよね~」
「ちがう!お金持ちだからいい人になれるんだよ」
っていうような会話があり、これは心に残りました。
そうですよね、真のお金持ちはヒネたところがなくホントにいい人が多いんだと思います。
あと、ホントにジャージャーラーメンがめっちゃ美味しそうでした。
食べてみたい・・・絶対に美味しそう・・・。
あの大洪水のシーンは、どうやって撮影したんでしょうか・・・。
圧巻でした。すごい迫力・・・。
そして、大洪水で半地下のキム一家は避難所暮らしになるけど、大豪邸のパク家は何事も無かったかのようにお洒落でステキなホームパーティーを開催しちゃいます。
そして起こってしまう大惨事・・・。
あの臭いの一件さえなければ、キム家の父親はパク家の父親を刺すことは無かったのでしょうか・・・。
臭いの記憶が殺人に繋がってしましまいました。
それにしても、あの大豪邸のことを一番知り尽くしていたのは、結局は元々の家政婦ってことになるんでしょうね。
あの素晴らしいお庭の風景をソファーに座って優雅に堪能する家政婦夫婦の姿は、まさにこの大豪邸の良さを一番分かっている者の振る舞いでした。
きっと、大豪邸の建築者の美学に一番共感していた人なのでしょうね。
あの大豪邸、ほんとにステキなんですけど・・・
もし、自分が購入した大豪邸に自分の知らない地下室(シェルター)が存在して、そこに見知らぬ誰かが住み続けていたとしたら・・・
こわっ!
怖いですよ~~!!!幽霊がいるより絶対に怖い!!!!
そして、その大豪邸の世にも美しい庭に誰かが眠っているとしたら・・・。
こわっ!
本当に本当に怖いんですけど~~!!!
あ~~~、本当にすごい作品でした。
ポンジュノ作品を時間があるときにひとつずつ観ていきたいです。