電車での通勤時間は読書タイムに充てています。
往復で40分、待ち時間も合わせると田舎なので1時間くらいは読書に充てることができます。
それならば、英会話とかなにか勉強時間に・・・とも思うのですが、脳が疲弊してしまうのも困るので、現在は読書を楽しんでいます。
(転職してから2~3年の間は簿記やビジネス法務実務検定の勉強をしていたのですが、立て続けに受験して、ちょっと疲れちゃったんです。また何か自分から勉強したくなれるようなものを探さないとなあ・・・)
コロナウイルスのせいで不安定だった心も最近は(すこしは)落ち着いてきたので、マンガばかりではなく、活字も読むようになりました。
読み終えて印象的だった本を書き留めておきます。
私が今まで読んだエッセイは『軽快でテンポが良く面白くて思わず笑っちゃう』というものがほとんどだったので、こちらは読んでいてあまりにも苦しくなり
「え?これ小説だったっけ?」と、いったん読む手を止めてこの本について調べ直したほどでした。
なんて言えばいいんだろう?とにかく激しいです。
このような思考で毎日暮らしていたら、世界中のどこで暮らしていたって苦しくなっちゃいそうで。
でもそういう感性の持ち主だからこそ、あのような小説が描けるんだろうなあと思いました(「マザーズ」と「アタラクシア」しか読んだことがないけれど・・・)。
あと、登場する友人(知人?)がほぼ
1 自分が不倫をしてアンバランスな気持ちを上手に(もしくはなんとか)保っている人
2 ダンナに不倫されていて苦しんでいる人
この2パターンなんですけど、そんなに周りが不倫ばっかりなの?って怖くなってしまいました。
私の周りには居ないんですけど・・・?(私が知らないだけなの?)
金原さんの夫は、大変おおらかそう(鈍感力強め?)な人のようで少し安心しました。
こちらの作品はめちゃくちゃ良かったです!!!
なんて単純な感想なんだ!!って恥ずかしいのですが、ほんとうに良かったです。
読み終わった後、幸せな気持ちになる作品でした。
百音(モネ)の美しい庭(正確には統理が受け継いだお庭だけど・・・)、モネの庭というだけでなんだかステキな響きです。
こんな屋上庭園が近くにあれば私も通いたいです。
統理と百音と路有の関係がなんとも言えず、大変心地よさそうでとても良いのです。
周りからの目なんてどうでもいいし、本人達が心地よく幸せな気持ちで暮らしていけるのが一番だと思いました。
桃ちゃんの坂口くんへの想いは悲しくもあるけど、人生でここまで人を好きになれるなんて本当に幸せなことだと思います。
路有の元カレ、なんて身勝手なんだ!こういう人って実在してそうです。
(元カレは世間体のために路有を捨てて、ゲイだということを隠して女性と結婚します。奥さんは妊娠中なんですけど、やっぱり男性が好きで、自分から捨てた路有に連絡を取ってくるんです!)
とにかく百音と統理と路有と桃ちゃんが大好きになってしまったので、続編を熱烈希望します!
映像化もしてほしいな~~。
私が読んだ町田そのこ作品はこちらで4作目になります。
最初に読んだのは「ぎょらん」
この「ぎょらん」という作品が大好きになってしまい、
この作品たちも読みました。
今までに読んだ作品で、「ん~」って思った作品は1作もありません。
どれも素晴らしいとは思いますが、「52ヘルツのクジラたち」は、すごく好きな作品になりました。
主人公の貴瑚はものすごい虐待を受けながら育ち、アンさんと友人の美晴によって救い出されるのですが、新しい環境で出会った男がこれまたもう・・・とんでもない男で、アンさんも必死でその男から引き剥がそうとするんですけど・・・。
ああ・・・貴瑚のためにこんな男と関わったばっかりに・・・。
でも、アンさんだったからこそ、貴瑚を家族の呪縛から解き放つことが出来たのかもしれないなあと思うのです。
アンさんと美晴がいて貴瑚は本当に良かったと思います。幸せ者です。
家族には恵まれなかったのかもしれないけれど、アンさんは貴瑚にとっては家族以上の人だったと思います。
アンさんはとっても私の心の中に残りました。すごく切ないです。
貴瑚は祖母の暮らしていた家で暮らし始めるのですが、そこで出会う少年もまたすごい虐待を受けていたんです。
この作品の凄いなと思うところは、貴瑚や少年の壮絶な辛い虐待の内容がとても多いのにもかかわらず、読み終えた後は、なんとも言えないあたたかな幸せな気持ちと希望で心が満たされてしまうんです。
とてもステキな素晴らしい作品でした。
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以下の本も読みました。
久しぶりの有川作品でした。
お仕事ストーリーなんですけど、軽やかで読みやすくあっという間に読み終えました。
読み始めはおどろおどろしいのですが、人間の圭一がビックリするくらいフツーに吸血鬼の紅鈴たちの事を受け入れて(思考が単純だから?笑)同居し始めた位から軽快な感じになりました。
でもまたあっという間の急展開で、怒濤のフィナーレへ向かいます。
紅鈴の圧倒的な孤独がとても切ないです。
読みながら『キル・ビル』『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』『人魚の森』『蒼の封印』などの作品を色々と思い出してしまい(色々な要素がちりばめられているので)、観たくなったり読みたくなったりしてしまいました。
あまりの衝撃的なタイトルに震えましたが、タイトルのにゃんこは村上少年と父親に捨てられてもキチンと自力でおうちに戻ってきていて、その後も一緒に暮らしていたそうなのでひとまず安心しました。
お父様は俳句を詠まれていたそうです。
俳句か・・・私の父は絶対にそういうのないだろうな(笑)。
私が父のことを書いたとしても日記とか覚書程度、聞き取りをして頑張って詳しく書いたとしても家族でたまに見返す冊子くらいが関の山ですが、作家ならこうして立派な作品になってしまうのですね。
それにしてもイラストが印象的でした。
不思議な懐かしさのある絵で、猫がとてもかわいいんです。
この方のイラスト、もっと見てみたいです。
常日頃、『私はどうしてこんなに犬が好きで好きでしょうがないのかな?』と思っていたのですが、『私にはもう遺伝子レベルで【犬=好き!】が組み込まれているんだっ!』と思うと、すごーく納得できました!
祖父母も両親もみんな犬好きで、わんこと一緒に暮らしていたので、もう完全に遺伝子レベルで犬好きが組み込まれているのでしょう。
まあ、わんこが好き!っていうことに理由なんて要らないんですけどね。笑
そして、確かにうちのわんこも南北の方角に合わせてウ○チをします 笑。
それにはびっくりしました。
読んでいてすごく面白かったし、イラストも凄く可愛かったです。
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私は暦通りの出勤なので、今日と明日は出勤です。そしてまた4連休!
嬉しい~!
とりあえず、父方母方両方の墓掃除と愛犬のシャンプーを予定しております。
あとはノープランで楽しみます!(※注 自宅で楽しみます)
8月はお休みが多いので、読書量は少しペースダウンしちゃいそうですが、今月も読書を楽しみたいと思います。