事務員時代

事務員はいつまで続けられるのか?無事に定年退職を迎えることはできるのか??社会人になってからはずっと事務員として働く私の日常です

時代劇シリーズ「蔵」

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先日BSプレミアムで放送していた「蔵」を録画しており、母と一緒にイッキに見ました。

 

今までも何度か見たことがありますが、毎回忘れた頃に放送してくれますので

「おおお~~」という感動や驚きをまた母と楽しめることができました。

重厚で濃厚です。素晴らしい作品です。

 

 

観る前は、一瞬こちらの「櫂」と混同していました。

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これも良いのです。まあ宮尾登美子作品ですからね、いいに決まっていますが(笑

 

母の影響で、宮尾登美子作品を読むようになりました。

どれも大好きですけど、「きのね」とかも大好きです。

あ~~再読したくなってきました!

 

「蔵」は大地主で酒蔵を営む家に、それまで8人を流産などで亡くしてきて9人目にやっと育った女の子「烈(れつ)」が主人公ですが、これまた幼少期を演じた井上真央ちゃんの凄いこと凄いこと・・・。

ぐんぐん物語に惹きこまれます。

 

そして、妻を亡くした烈の父・意造(鹿賀丈史)が後妻に迎えたのは

ず~~とこの家の為に尽くしてきた妻の妹の佐穂(檀ふみ)ではなく

貧しい漁村出身の芸者・せき(洞口依子)だったことへの衝撃!

 

跡継ぎの子供がどうしても欲しかったのでしょうね・・・気持ちは分かりますが・・・。

あとは、今までずっと親の言うまま家を継ぎ、結婚した意造の母への反抗心もあったのでしょうかね。

 

いや~~、そのせきの下品さというか、嫌さ加減と言ったら・・・

これまた最高なんですよね!凄いわ~~、すごい演技だわ・・・。

そしてそこの茶屋の女将・渡辺えりの嫌さ加減ときたらっ・・・最高すぎるでしょ!!

 

うわ~~~!!!ってぞわぞわします。

 

この2人との対比で、檀ふみの健気さ・品の良さ・美しさががさらに際立ちます。

 

そして、松たか子演じる成長した烈の真っ直ぐさが眩しいほどに美しいです。

お嬢様だから真っ直ぐなのか、元々の性格なのかは分かりませんが

とにかく真っ直ぐで美しいけど、見ていてヒヤヒヤしちゃいます。

 

女性は酒蔵にも入ったら駄目な時代だったのに

 

「私が酒蔵を継ぐ!」

 

と言い、父に

 

「女が造った酒を飲みたい人間がどこに居る!」

 

と言われてもやるといって聞かず、ついに父親も折れて烈に継がせるところもすごい!

 

そして、その酒蔵で運命の相手、涼太と再会・・・。

もうなんか現代の恋愛ドラマだとしても、これって王道なのでは?と感じます。

 

 

せきと同じ漁村出身の涼太を好きになった理由も

 

「手をとったときの手触りと(歌)声」

 

というもので、目の見えない烈からしたらものすごく大切な要素に違いないとも思えるのです。

確かに大切だ!

 

そして、その涼太への思いを父に切々と訴える烈の真っ直ぐさと言ったら・・・!

 

現代でもあのように自分の好きな人がいかに素晴らしいのか、好きで好きでしょうが無いかを父親に訴えることができる女性はなかなかいないのではと思います。

(私は伝えたことはありません 笑)

 

そして、「漁村の男を婿にだなんてとんでもないっ!」という父親に

「お父様だってせきをもらったのに、なんで私がもらったらいけないんだっ!」

と叫ぶあたりもとても素晴らしい!確かにその通りです。

父、一本取られましたね。

 

そして全く涼太の気持ちを聞いていないのに、まるで両思いで引き裂かれたかのように

「結婚させてくれ」と訴える烈にハラハラしたのも事実です 笑。

 

そして、とうとう婚約者がいる身でありながら、涼太のために一生懸命縫った浴衣を持って涼太の漁村に駆け込んで、「涼太さんと一緒になりたい!」と涼太と涼太の母に訴えます。

 

涼太の母が出した結論が

 

「夫ではなく下男として使ってくれ」

 

というのもなかなか痺れました。

なんとわきまえた立派な母親なのでしょうか・・・。

素晴らしいです。そりゃあ涼太が素晴らしい男性に育つはずですね。

 

戦前の物語なのに、列は恋も仕事も手に入れた、大変現代的な女性です。

 

すったもんだで晴れて夫婦になったのに、そこからは怒濤の駆け足です。

涼太は戦争に取られて戦死しますが、残されたひとり息子が立派に跡をついだというものでした。

ん~~本当に素晴らしい・・・。

 

 

ああ・・・たしか「蔵」も小説が家になかったかしら・・・?

ものすご~~~く読みたくなって来ちゃった・・・探してみよう!

 

ドラマや映画と小説って、どっちかを見て(読んで)すっごく好きになったら

もう一方も読みたく(見たく)なってしまいます。

 

ビジネス書とか実用書を読んだ方がためになるのかもしれませんが

私はやっぱり小説が大好き~~~!!

 

あっ!マンガは言うまでもなく大大大大・・・大好き~~~!!

 

 

ああ・・・ず~~と本を読んでいたい・・・笑

 

定年したらずーっと本が読めるな~って思っていたけれど、

年を取ったら目が悪くなって、本を読むのが億劫になるかもしれないのが心配です。

あと、本が大好きだった父が2~3年くらい前からあまり本を読まなくなって

 

「どうしたの?」

 

って聞いたことがあったんです。

 

「文字が小さくて読めない」

「あと、内容があたまに入ってこなくなった」

 

って言っていたんです。

 

そのときは「まあ、トシだしね~」って言ってそこまで気にしていなかったんです。

でも、思えばその頃から認知症の症状があったんだろうな・・・。

 

その頃からお薬でも飲んでいたら、なにか変わっていたのかしら?

って思ったけど、いやいや暴力的な要素が激しくなっただけかもしれないし 笑

今更言ってもしょうがないもんね!!