事務員時代

事務員はいつまで続けられるのか?無事に定年退職を迎えることはできるのか??社会人になってからはずっと事務員として働く私の日常です

5月に読んだ本

「5時半に起きられるかしら・・・?」

と不安なまま眠りましたが、今朝は愛犬がきちんと(?)5時25分に起こしてくれました(笑)

 

きっと、「おはよう!」ではなく

 「ねえ、早く朝ごはん、用意して」

 

って、起こしに来てくれるのですが(笑)、・・・あと5分寝かせて欲しい・・・。起きましたけどね。

 

今日は朝から寝不足で、気持ち悪かったです・・・。

 寝不足は万病の元だな・・・。

 

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5月に読んだ本のまとめです。

5月はたくさん好きな本に出会いました!!!

 

緊急事態宣言で職場がお休みになると思いきや、通常運転で何も変わらなかったので、本当はもっと読書の時間に充てたかったのに・・・それだけが残念でした。

 

 

 前回読んだ「全部ゆるせたらいいのに」が印象的だったので読みました。

9月9日9時9分・・・?

タイトルだけで考えると呪いの時間のように思えて、ホラーなのかしらと思いきや

表紙はとても爽やか・・・。

 

タイで暮らしていた帰国子女の漣という高校生が中心のストーリーなのですが

どうやら、タイでは「9」という数字は大変縁起が良いそうなのです。

知らなかった!

 

内容は、漣に対する痴漢や姉が夫から受けたDVなど、ズーンと考えさせられることが沢山で読んでいて苦しくなったりもしましたが、眩しいような一途で痛々しくなるような思春期の恋愛も印象的でした。

 

タイの風景や人々の描写もとてもステキで、タイには行ったことが無かったけど、これを読むと行ってみたくなります。

 

DVに関しては、もし私の姉妹にそんなことが起こったら

絶対に主人公の漣の様には思えないと思います(ここに関しては漣にものすごくイライラしました!!!)。

お父さんの気持ちが一番共感できたなと。

 

あと、同級生の米陀さんがすごく好きです。

いいな~米陀さん。

米陀さんの境遇も泣けてくるけど、米陀さんにとっても良い出会いがあって良かったと思ってます。

この本、すごく好きな本です。

近いうちまた読みたいな。

 

 

 5月に読んだ本の中でもピカイチだし、今年読んだ本のなかでもトップ3に入る程のお気に入りです。

 

むちゃくちゃ良かったです。

環境的には全く共感できなくて(笑)、ムッとするような臭いの表現も多いけど、すごく温かさに溢れたすてきな小説でした。

 

釧路のキャバレー「パラダイス」で働く、なかなかすごい境遇の主人公・章介が

 

マジシャンの師匠 チャーリー片西

シャンソン歌手のソコ・シャネル

ストリッパーのフラワーひとみ

 (3人の名前からしてすでに凄くイイ!!昭和感満載!!!)

 

この3人に出会い、3人の温かさに触れて、章介にも温かいものが芽生えて

変わっていくのがすごくいいです。

とてもあったかくてジーンとなります。

 

特に3人で集まって食事するシーンは凄くいいです。

汚い場所で食べているんだろうに・・・美味しそうな気がしてくる・・・笑

 

章介の父の遺骨の話もすごく面白かったです。

そんなこと、よく考えたなあと(笑)

「サソリのテツ居士」!!!!

私なら一生忘れられないです。

 

それにしても、3人のショーを見てみたかったです(特にソコ・シャネルの)。

そして「パラダイス」の人は皆、温かく優しいです。

由美子はかっこいいね。 

 

ジーパンのお店の店主もすきだなあ・・・

(デニムじゃないの、ジーパンなの(笑))

 

今の時代ならどうにかしてそれぞれの行方が分かりそうですが

あの時代は難しい・・・だからこそ最期のシーンにこれまたジーンときました

(3人のうち誰が来てるの?フラワーさんは絶対に違うよね?とドキドキしながら予想)

 

とにかく、作品中に愛が溢れていました。

 

ちなみに、私は『ブルーボーイ』という言葉を今回初めて知りました。

kadobun.jp

また読みたいし、映像化希望!!!!

 

ソコ・シャネルは三浦春馬くんに演じてもらいたかったな・・・。

 

 

 

 これも今年トップ3に入るかも!!!(5月に良い本沢山読んだなあ・・・フフ)

 

全部読み終えると、このタイトルの凄さが染みてきます。

染みすぎて痛いくらいです・・・。

 

登場人物が多すぎて、読み始めたときは、最初のページの登場人物紹介を何度も見直しました!(とっても役にたった!!)

 

なんかもう途中から

 

「頑張れ~~~!やりきれ~~~!!!やりきれ~~~!!!」としか思えなくなり(笑)、

 

最後には「お願い!成功して~!」と祈らずにはいられませんでした。

 

佐野!オマエ!!!

余計なコトすんなよ!

 

と思っていたら、成長したようで良かった良かった!

 

この中で一番最低なのは間違いなく原口清ですけどね。

最低です。当然だと思います。

 

これも映像化希望します!!!!!!!!

 

 

 

 

 

主要人物がいじめられていたり、殺人を犯した直後だったりと

絶望的な状況から滅びのカウントダウンが始まるのが興味深いです。

 

なんなら、「こんな世の中なら滅びてしまえ!!!!!!!!」と思いたくなるような状況からの実際の地球の滅亡までのカウントダウンがとっても登り調子でドラマティックで、そこがまたとても良かったです。

 

どん底から良くなっていく人生だけど、もうすぐ滅びる・・・

そんな状況での滅びていくまでの彼らの最後の煌めきはとても眩しかったです。

 

友樹と藤森さんは、この状況だったからこそここまで親密になれたのではないかともおもいますし、それは友樹の両親も然りです。

 

最後のシーンなんて、見ようによっては、まさに地上の桃源郷でした。

 

それにしても真実の子で真実子・・・

この名前はそりゃあ傷つくだろうなって思いました。

 

 

 

以下の本も読みました。

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このなかで一番好きなのはマリージョイです。

マリージョイの父親とその妻には心底腹が立ちました。

 

だから余計にマスターの優しさにジーンとしちゃいました。

拓海はマリージョイと幸せになってほしいです。

 

そしてかおるさんと虹サンは何十年もの時を超えて結ばれるのかとおもいきや!

やはり女性はいくつになっても現実的なんだよね・・・って痛感しました。

 

なんだかすごい身内で浮気というか不倫というか・・・面白かったけど、さらっと読み終えました。

桃子のように悪気なく人を愛していく人がイチバン厄介かも・・・。

キタローも同様のタイプなので、ある意味お似合い同士ではあるのだけれど・・・。

 

それにしても「桃子とキタロー、悪いなあ・・・悪質だわ・・・」と思っていたけれど 

最後に一人勝ち(いや、二人勝ち?なのかしら?)したのは喜久江だったんじゃないかしら?そこは(そこだけは)本当に良かったです。

 

 短編集のようで緩やかに繋がっているようで、そのどれもが魅力的なお話しでした。

 

特に、「非オプティマス」が好きだったかな?

久保先生はとてもせつなく、福生のボロボロのTシャツの理由が分かったときにはほろり。

最後はスーッと気分爽快でした。

 

「アンスポーツマンライク」も面白かったなあ・・・。

 

 

短編集。

タイトルに惹かれて読んでみましたが、「どの口が愛を語るんだ」という短編のタイトルはなく

でもどの短編でも、きっと誰かが誰かに対して(もしくは自分自身に対して)そう吐き捨てていそうな内容でした。

最初のタイトル「猿を焼く」ってどういう例えなんだろう・・・と思っていたら本当に猿が焼かれていて、初っぱなから酷く衝撃を受けました。

猿は悪くないじゃん・・・でも、そうなると娘は悪くないじゃん!!ってなるのよね。

 

猿を焼くことになる経緯も痛々しく、好きだった子がまさに今、自分たちが焼いている猿のような目に猿の飼い主にあわされたその報復でもあるけど、全てが痛々しく閉塞感がただよう短編でした。   


「恋は鳩のように」
台湾が舞台というのがとても魅力的。

イチバンこの短編が好きかな~。

ゲイのカップルが中心だけど、周りの人々もすごく愛に翻弄されていて(そんなに情熱的になれちゃうものかな?)面白かったです。

ほかの作品も読んでみたくなりました。

 

 

6月は、たまたまNHKで養老先生とネコのまるちゃんの番組をしていたのを観て、とても養老先生の本が読んでみたくなったので、図書館で大量に借りた養老先生の本を読んでいます。

 

今まで、読まず嫌い(なんだか難しそうで・・・)だった自分をモーレツに後悔しつつ、読書しています。